日本の高市早苗首相が台湾有事での自衛隊出動可能性を示唆した発言に対し、中国の外交官が脅迫めいた投稿を行い、日本政府が強く抗議した。高市氏は発言を撤回せず、政府見解に沿うと主張する一方で、今後は具体的なシナリオを避けると述べた。このやり取りは日中関係に新たな緊張を生んでいる。
11月8日、金曜日、日本の国会で高市早苗首相は、中国による台湾への海上封鎖が日本にとって「存立危機事態」に該当する可能性を述べ、自衛隊の出動を正当化する法的根拠を示した。これは過去の首相が避けてきた台湾の言及で、従来の政府方針より踏み込んだものだった。台湾は日本領土からわずか100キロメートル離れた位置にあり、地政学的緊張を強調する内容だ。
この発言に対し、11月9日土曜日に中国の大阪総領事・薛剣氏がX(旧Twitter)で、高市の記事を共有し「勝手に割り込む汚い頭は、ためらうことなく切り落とすしかない」と投稿した。この表現は高市氏への脅迫と解釈され、投稿は後に削除された。日本外務省のアジア大洋州局長・金井正明氏は11月10日日曜日に中国大使館に抗議。内閣官房長官・木原稔氏は同日月曜日の記者会見で「外交使節の立場として極めて不適切」と非難し、中国に明確な説明を求めた。
中国外務省の林剣報道官は月曜日の会見で、薛氏の投稿を「個人的なもの」とし、高市氏の発言を「誤った危険なもの」と批判。日本に対し「歴史的責任を厳しく見つめ直せ」と促した。台湾大統領府報道官のカレン・クオ氏は「中国当局の脅迫めいた発言を深刻に受け止めている。これは外交の礼儀を逸脱している」と声明を出した。
米国大使館のジョージ・グラス大使はXで「仮面がまた剥がれた」と投稿し、薛氏のコメントが高市氏と日本人への脅威だと指摘した。高市氏は月曜日の衆院予算委員会で発言を振り返り、「最悪のシナリオを考慮したやや具体的な回答だった」と説明。「政府の立場を変える意図はないが、今後は特定シナリオでの明示的な発言を控える」と述べた。高市氏は首相就任から1カ月未満で、ソウルでの台湾代表との会談を公表し、防衛強化を加速させるなど強硬姿勢を示しており、日中関係の安定が揺らぐ懸念が生じている。