台湾をめぐる外交摩擦の高まりを受け、中国政府が国民に日本旅行を控えるよう呼びかけた後、複数の大手中国旅行会社が日本行きツアーの販売を停止した。日本首相の茶々一禎恵氏の発言が引き金となったこの措置により、日本国内のホテルでキャンセルが発生し、中国での日本映画公開も延期されている。
日本首相の茶々一禎恵氏が台湾有事への対応について「日本の存立を脅かす事態」と発言したことが、中国との関係悪化のきっかけとなった。中国外務省はこれを「挑発的」と非難し、金曜日に日本旅行警報を発令。月曜日、業界筋によると、北京の国有旅行会社が日曜から個人・団体ツアーの手配を停止し、ビザ申請サービスも中断、既存の購入者には返金すると発表した。同社のウェブサイトでは「日本」や「東京」などのキーワード検索で関連商品が表示されなくなった。
首都の民間旅行会社も新規顧客の受け入れを停止。1月から9月にかけて日本を訪れた外国人約3,165万人のうち、中国人観光客は約749万人で、前年比42.7%増と最多だった。2024年には約698万人が訪日した。中国人観光客の消費額は7月から9月で約5,900億円に上り、日本観光庁のデータで国・地域別最高額を記録。
この警報発令翌日、中国の主要航空会社は日本行き便の無料キャンセル・変更を許可。影響は娯楽産業にも及び、「Hataraku Saibou!」(Cells at Work!)と「Crayon Shinchan」シリーズの最新作の中国公開が延期された。中国外務省報道官の毛寧氏は月曜日の会見で、警報を「完全に合理的」と擁護し、日本右翼からの「極端で脅迫的な発言」を指摘した。
日本側では、一部のホテルで中国人顧客からのキャンセルが発生。帝国ホテルは企業予約のキャンセルや延期を報告したが、個人予約への影響は限定的と述べた。コロワイド社は制限が徹底されれば影響を懸念。コーセー社は中国人顧客の販売割合が以前より低下したと指摘した。
関連して、東京-北京フォーラムが茶々氏の発言を理由に延期され、中国の李強首相はG20サミットでの茶々氏との会談を予定していない。観光・小売株は月曜に下落した。