日本首相の台湾発言をめぐる日中外交摩擦で中国が日本旅行を避けるよう警告したところ、中国人観光客が減少したが、東京の店舗経営者らは売上への影響を最小限と見なし、懸念を示していない。ビジネス関係者は日本人の来客増加で相殺されていると語る。一方、中国側では団体旅行のキャンセルが相次いでいる。
今月7日、日本首相の茶以智佐苗氏が台湾への攻撃が日本の生存を脅かせば東京は軍事的に介入する可能性を示唆した発言に対し、中国は激怒し、日本旅行の自粛を呼びかけた。これにより、東京の宝飾店やレストランなどで中国人客が減少し、懸念が高まったが、事業者らは冷静だ。
浅草地区の宝飾店マネージャー、糸椎名詩菜氏はAFPに対し、「中国人客が減った分、日本人客が訪れやすくなり、売上はほとんど落ちていない」と述べた。同店では通常、中国人客が半数を占める。銀座のうどん店マネージャー、山本幸樹氏も「急激な変化はない。半数の客が中国人だが、日本人客が定期的に来るので極度に心配していない」と語った。
中国は日本最大の観光客源で、2025年上9カ月で750万人が訪日、外国人全体の4分の1を占め、第3四半期に37億ドルの消費をした。昨年、中国人1人当たり支出は他国観光客比22%多い。しかし、運輸相金子原二氏は「大げさに騒ぐことではない。他国からの到着が増えている」と指摘した。
一方、上海の旅行代理店マネージャー、呉偉国氏は「団体旅行に最大の影響で、90%の顧客が日本行程の返金要求」と述べたが、昨年中国人訪日の12%のみが団体旅行で、2015年の43%から減少。中央日本の蒲郡ホテルを経営する竹内恵子氏は「中国人客が50-60%で、中国代理店からのキャンセルが続いている。状況が早く落ち着くことを願う」と懸念をにじませた。
経済安全保障相小野田紀美氏も「不快時に経済的強制を使う国への過度な依存は観光にもリスク」と警告。株価は下落したが、事業者らは楽観的だ。