トランプ政権は、米国内のハイチ人に対する一時保護資格(TPS)を2029年まで延長する法案に対し、強い反対を表明した。行政管理予算局(OMB)は、民主党議員8名と共和党のマイク・ローラー下院議員が共同提案したこの法案を批判するメモを発表した。下院では、署名収集運動(ディスチャージ・ペティション)が超党派の支持を得たことを受け、近く採決が行われる予定である。
『デイリー・ワイヤ』が入手したホワイトハウスのメモには、政権がこの法案に「強く反対する」ことが明記されている。メモでは、アメリカの安全を優先し、身元確認を経ていない入国者やビザの期限切れ滞在者による脅威に対処するというトランプ大統領の大統領令が強調された。当局者は、過去にTPSを取得した多数のハイチ人が、詐欺、公共の安全、国家安全保障に関連する問題で捜査対象となってきたと指摘した。先週、国土安全保障省は、バイデン政権下でTPSを取得していたハイチ人のロルベール・ジョアシャン容疑者が、ハンマーで女性を殺害した疑いで起訴されたことを明らかにした。この法案の支持者には、アヤナ・プレスリー(民主党、マサチューセッツ州選出)、シーラ・チェルフィラス=マコーミック(民主党、フロリダ州選出)の各下院議員のほか、プレスリー議員が3月に提出した法案を本会議に強制付議するための署名運動を支持したマイク・ローラー(共和党、ニューヨーク州)、ドン・ベーコン(共和党、ネブラスカ州)、マリア・サラザール(共和党、フロリダ州)、ブライアン・フィッツパトリック(共和党、ペンシルベニア州)の各下院議員が含まれる。ベーコン議員は、TPSの維持を擁護し、その撤回が人手不足に悩む医療現場の35万人の労働者に影響を与えると警告した。同議員はネブラスカ州の医療提供者らからの患者ケアや経済への懸念を挙げ、「合法的に滞在し、働いており、我が国に貢献している人々を国外追放することに何の利益があるのかわからない」と述べた。クリスティ・ノーム前国土安全保障長官は、条件が満たされなくなったとして2026年2月3日をもってハイチ人のTPSを終了するよう命じたが、これまでのところ裁判所によって差し止められている。国土安全保障省は次の対応について司法省と協議を行っている。ホワイトハウスは、法案が可決された場合、トランプ大統領に拒否権を行使するよう進言する方針を示している。