セキュリティエンジニアのテイラー・ホーンビー氏がAIモデルを活用し、2022年から検出されずにいたZcash(暗号資産)の重大な脆弱性を特定した。この欠陥により、無制限の偽造トークン発行が可能だった可能性がある。ホーンビー氏は今後、監査対象リストにMoneroを追加する予定である。
ホーンビー氏は、Anthropic社のAIモデル「Opus 4.8」を用いて、ZcashのOrchardプライバシープール内に存在するバグを特定した。この脆弱性は2022年5月まで遡るもので、攻撃者が追跡不可能な偽のZECを鋳造することを可能にする恐れがあった。同氏は非営利団体Shielded Labsでの勤務中である5月29日にこの問題を発見した。Shielded Labsは木曜日に欠陥を公表し、6月1日までに緊急修正を完了した。シールドされたプールから未検出の盗難が発生している可能性への懸念が広がり、Zcashの価格はその後24時間で38%下落した。ホーンビー氏は、Zcashの開発者たちを「家族のような存在」だと感じており、「そのような裏切りを抱えて生きることはできない」として、バグを悪用せず報告したと述べた。同氏は今後も活動を継続するため、Zcash保有者向け助成金を申請する予定である。X(旧Twitter)上で他のプライバシーコインについて問われた際、ホーンビー氏は自身の監査スケジュールにMoneroを追加すると回答した。