6月に発表された研究によると、マルハナバチは特別な訓練を受けていないにもかかわらず、新しい物体操作の課題を解決する能力があることが実証されました。この発見はフィンランドの大学の研究者らによるもので、昆虫の課題解決能力に関する従来の仮説を覆すものです。
オウル大学、ヘルシンキ大学、トゥルク大学の研究チームは、透明な空間でマルハナバチ(Bombus terrestris)を対象に実験を行いました。ハチたちは青い人工花に報酬があることを学習していましたが、その花は天井近くの届かない場所に配置されました。すると、数匹のハチは小さなボールを花の下まで転がし、その上に登ることで報酬を得ることに成功しました。
シニアオーサーのOlli Loukola氏は、この課題を「昆虫版の古典的な『箱とバナナ』問題」と表現しました。筆頭著者のAkshaye Bhambore氏は、ハチたちはボールを転がす訓練を一切受けておらず、目的志向の行動を見せたと指摘しています。対照実験により、偶然の成功や遊び、単純な視覚的誘導ではないことが確認されました。
共同著者のEce Nur Akmeşe氏は、ハチがこの一連の動作を行う様子を見るのは非常に興味深かったと述べています。この研究は「Spontaneous problem-solving in bumble bees(マルハナバチにおける自発的な問題解決)」と題され、2026年6月4日付の科学誌『サイエンス』に掲載されました。著者らは、この結果はハチが人間のように思考することを意味するものではないと強調しています。