ロジャー・クリーブランド氏が1990年代後半に手掛けた名器「588ワイドソール」にインスパイアされたプロトタイプのウェッジが、今週開催のマスターズで選手たちのバッグに姿を見せている。昨年、自身が設立した会社に復帰したクリーブランド氏は、J.J.スポーンやゲーリー・ウッドランドといったプロが使用する新しい「RTZ」プラットフォームのデザインに影響を与えている。スリクソンのツアーレップであるマイケル・ジョリー氏は、ツアープレーヤーの間でワイドソールやオフセットホーゼルの人気が高まっていると指摘した。
マスターズの会場では、ロジャー・クリーブランド氏の影響が如実に表れている。複数のプロが、1998年の「588ワイドソール」の形状を踏襲したプロトタイプの「RTZ」ウェッジを使用しているのだ。バレロ・テキサス・オープンで自身3度目のPGAツアー優勝を果たしたばかりのJ.J.スポーンは、ワイドソールでリーディングエッジとトレーリングエッジにグラインドを施したカスタムのロブウェッジを投入している。ジョリー氏によると、このグラインドは徹底した研磨とテストを経て開発されたもので、フェースを開いて打つバンカーショットなど、多彩なショットを可能にするという。ヒューストンでの大会で2週間前に優勝したゲーリー・ウッドランドに加え、リッキー・ファウラーやジャスティン・ローズ(オーガスタのために特別に追加した)も、「RTZ」プラットフォームのオフセットロブウェッジを使用している。ジョリー氏は、ワイドソールはフェースの操作を容易にする利点があり、オフセットはボールを捉えやすくし、シャフトを傾けることで打ち出し角を抑えつつスピン量を増やす動的なロフト効果を生み出すと説明した。フルソールを好む選手は、フェースをスクエアに保つ傾向があるという。キーガン・ブラッドリー、シェーン・ローリー、ブルックス・ケプカ、松山英樹といったマスターズに出場するスリクソン契約選手たちは、それぞれ「ZXi」アイアンや「RTZ」あるいは「RTX」ウェッジのバリエーションを使用している。契約選手の10名中8名が「ZXi5」と「ZXi7」を組み合わせた新しい「ZXi」プラットフォームを使用している。ジョリー氏はその一貫性を高く評価しており、昨年のシーズン開幕戦以降、契約選手全員においてアイアンシャフトの変更が一切なかったことを強調した。このギアはレトロなデザインと現代的な素材が融合しており、契約選手・非契約選手を問わずプロの間で支持を広げている。