コロラド州上院のビジネス・労働・技術委員会は金曜日、州の消費者向け「修理する権利(right-to-repair)」法から重要インフラ向けのIT機器を適用除外とする法案SB26-090を全会一致で可決した。この措置は今年施行された2024年法を修正するもので、CiscoやIBMといったテック企業が支持する一方、修理権擁護派からは反対の声が上がっている。法案は今後上院・下院の本会議での採決へ進み、早ければ来週にも審議される見通しだ。
コロラド州上院のビジネス・労働・技術委員会は金曜日、「重要インフラを修理する権利から除外する(Exempt Critical Infrastructure from Right to Repair)」と題された法案SB26-090を全会一致で可決した。同法案は、2024年に可決され2026年1月に施行された「デジタル電子機器の消費者による修理する権利法」を修正し、サーバーやルーターなどの重要インフラ向けIT機器を適用対象外にすることを目指している。CiscoやIBMなどのハイテク製造企業は、エンタープライズ製品のサイバーセキュリティや知的財産権の懸念を理由に、この法案を支持している。IBMの広報担当者は「IBMは消費者に権限を与えつつ、サイバーセキュリティ、知的財産権、そして重要インフラを保護する修理する権利政策を支持する」と述べた。Ciscoの代表者は公聴会で「CiscoはSB-90を支持する。修理する権利を支持する議論も理解できるが、すべてのデジタル技術機器が同等というわけではない。エンタープライズレベルの製品が持つ重要かつ機密性の高い性質を考慮すれば、いかなる法案も消費者向けデバイスに対象を明確に限定すべきだ」と語った。一方、CoPIRG、Repair Association、iFixitなどの修理権擁護団体は、法案における「情報技術」や「重要インフラ」の定義が曖昧であると批判し、反対を表明した。CoPIRGのダニー・カッツ氏は「どの機器について所有者や独立系修理業者に修理ツールや部品を提供するかを、製造業者の判断に委ねることになる」と指摘した。PIRGのネイサン・プロクター氏は、これらの用語はインターネット関連技術を広範囲にカバーするものであり、「これ以上ないほど冷笑的だ」と主張した。Repair Associationのゲイ・ゴードン=バーン氏は「重要インフラの定義が全く不十分だ」と述べ、iFixitのCEOであるカイル・ウィーンズ氏は「『隠蔽はセキュリティにあらず』というサイバーセキュリティの一般的な原則がある」と付け加えた。本法案が成立するためには上院および下院の本会議での可決が必要であり、早ければ来週にも審議される可能性がある。