国際刑事裁判所(ICC)のジョアンナ・コーナー判事が、フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ前大統領を誘拐したと発言したというSNS上の主張は事実無根である。ICCの公式記録や議事録には、そのような主張を裏付ける内容は存在しない。この主張は6月3日以降、広く拡散されている。
当該投稿では、フィリピンの裁判所がドゥテルテ氏のハーグへの移送を命じる決定を下していないにもかかわらず、コーナー判事がその発言をしたと主張している。コーナー判事が議長を務めるICC第3公判部は、5月27日に状況確認会議を開催し、公判期日を11月30日に設定した。ドゥテルテ氏は2025年3月11日に逮捕され、自身の麻薬戦争政策に関連した人道に対する罪で3件の起訴を受けている。フィリピン当局は、逮捕は法的基準に従って行われ、インターポールの逮捕状が使用されたとして、誘拐の主張を否定した。司法省は、適正手続きが守られたと指摘している。