国際刑事裁判所(ICC)第1予審裁判部は5月21日の決定で、フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ前大統領による訴追内容の確認に対する控訴申請を棄却した。この決定により、早ければ11月にも開始される見通しの裁判のさらなる遅延は回避されることとなる。
国際刑事裁判所(ICC)第1予審裁判部は5月21日、4月に行われた訴追内容の確認に対するドゥテルテ氏側の控訴許可申請を棄却する決定を下した。同裁判部は、弁護団が提起した2つの論点は、裁判所の規定に基づき控訴可能な事項には該当しないと判断した。
ドゥテルテ氏の弁護団は、同裁判部が訴追内容を過度に広範に定義し、結論を導くための明確な証拠基準を示さなかったと主張していた。これに対し裁判所は、結論を説明するために必要な証拠のみを参照しており、最初の論点は控訴の要件を満たしていないと回答した。
2025年3月に逮捕されて以来、ドゥテルテ氏はハーグで拘留が続いている。同氏はダバオ市長時代および全国的な麻薬戦争の最中に関与したとされる殺害に関連して、人道に対する罪で3件の訴追を受けている。今回の決定により、裁判はさらなる審理の遅延なく進められることになる。