国際刑事裁判所(ICC)第3審判部は5月22日、フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ前大統領のハーグでの拘留を継続するとの決定を下した。この決定は、健康上の理由に基づき本人が申し立てた暫定釈放の請求を審査した結果によるものである。
同審判部は、一時的な釈放を支持するような状況の変化は認められないと判断した。ICCが指名した専門家3名による診断報告書には、転倒や記憶障害の主張にもかかわらず、釈放を正当化するような情報は含まれていなかった。
裁判官らは、ドゥテルテ氏が裁判所の管轄権を認めていないという姿勢を、同氏が釈放条件を遵守しない証拠として挙げた。また、フィリピン国内の資産や支持者へのアクセスが逃亡のリスクを高める要因であるとも指摘した。
4月にドゥテルテ氏に対する訴追が確定したことで、逃亡のリスクはさらに高まったと見なされている。5月27日には、公判のスケジュールや手続きを協議するため、状況報告会が予定されている。