ドナルド・トランプ大統領がジョン・スーン上院院内総務に対し、現職の上院議事規則アドバイザーであるエリザベス・マクドノー氏を解任するよう求めたことを受け、前任者のアラン・フルーミン氏が彼女を擁護した。この対立は、移民取締予算案に関連するマクドノー氏の裁定と、トランプ氏が別途推し進める有権者識別義務化への動きをめぐって発生している。
ドナルド・トランプ大統領は、ジョン・スーン上院院内総務に対し、上院議事規則アドバイザーのエリザベス・マクドノー氏を解任するよう要求した。これは、共和党の移民取締資金調達パッケージにおいて、トランプ氏が計画するホワイトハウスの舞踏会に関連する警備費等の支出を、上院の特別予算ルール下に含めることはできないとマクドノー氏が判断したことに端を発している。
6月13日に放送されたNPRのインタビューで、元上院議事規則アドバイザーのアラン・フルーミン氏は、マクドノー氏は「有能でキャリアを積んだ非党派の専門家」であり、複雑な上院規則を解釈する任務を負っていると述べた。フルーミン氏によれば、マクドノー氏は1999年に議事規則アドバイザー室に入局し、非党派の立場で昇進を重ねてきた人物である。
フルーミン氏はまた、上院院内総務には上院秘書官を通じて議事規則アドバイザーを解任する権限があるものの、大統領が公然と圧力をかけて解任を迫る事態はこれまでに見たことがないと指摘した。トランプ氏の不満に法的な正当性があるかという問いに対し、フルーミン氏は、マクドノー氏の行為に対する「合理的な議論」は聞いておらず、彼女は自身の職務を遂行しているだけであると語った。
マクドノー氏による最近の決定は、勢力が拮抗する上院において共和党が主要な政策をいかに推進するかをめぐる広範な議論の中で行われた。NPRの報道によると、トランプ氏は共和党に対し、自身の有権者ID法案を前進させるためにフィリバスター(議事妨害)を廃止するよう迫ってもいる。
これとは別に、AP通信の5月の報道では、マクドノー氏が、舞踏会プロジェクトに一部関連する10億ドル規模のホワイトハウス警備案について、単純過半数での可決を目指す予算案に盛り込むための手続き要件を満たしていないとの見解を示し、それを受けて共和党が立法アプローチの修正を余儀なくされたことが伝えられている。