箱根駅伝の主催団体は、参加大学を全国に広げる改革を発表した。これにより、関東地域に集中していた長距離走の才能が分散し、日本全体の競技力向上につながる可能性がある。改革は2025年12月に公表され、次回の記念大会は2028年に予定されている。
箱根駅伝は、毎年1月2日と3日に開催される大学間の長距離リレー競走で、今年で102回目を迎えた。東京・大手町の読売新聞社ビルから神奈川県箱根の芦ノ湖まで、往復217.1キロの10区間を走るこのレースは、関東地方で視聴率約30%を記録する人気イベントだ。参加チームは前年の上位10校、10月の予選通過10校、そして非予選校の選抜チームの計21校で、主に関東の大学が中心だった。第五・第六区の箱根山岳地帯は特に過酷で、標高874メートルまで登る急坂が特徴である。この大会は1912年ストックホルム五輪マラソンで棄権した日本初のオリンピアン、金栗四三氏が考案し、1920年に早稲田、慶應、明治、東京高等師範(現筑波大)の4校で始まった。以来、100人以上の箱根経験者が五輪に出場し、90人以上が世界陸上選手権(1983年開始)へ送り出されている。例として、1991年東京大会マラソン金メダルの谷口浩美氏(日本体育大卒)、1999年セビリア大会銅の佐藤宣之氏(中央大卒)、2005年ヘルシンキ大会銅の小閣崇史氏(山梨学院大卒)らがいる。最近の日本長距離選手のほとんどが箱根を経験している。しかし、関東大学への才能集中が問題視され、2025年11月の全日本大学男子駅伝では上位15位がすべて関東校で、16位の関西大が15位から8分40秒遅れた。2025年12月、主催団体は改革を発表。従来5年ごとの記念大会を4年ごとにし、予選を全国大学に開放する。これにより、非関東校の強化が期待される。箱根駅伝運営委員会の原晋委員長は「地域大学が挑戦すれば、故郷の活性化につながり、日本長距離走の発展に寄与する」と述べた。広島経済大の小閣崇史監督は「箱根ほど注目される陸上イベントはない。地域大学が本気になれば、将来的に全国恒例のイベントになるのが理想」と語った。次回は2028年の第104回で、ロサンゼルス五輪の年だ。全国大学の取り組みが注目される。