香港大学の研究チームは、海水電気分解における腐食に耐性を持つ新しいステンレス鋼合金を開発した。この素材は、水素製造システムにおいて高価なチタン部品に取って代わる可能性がある。
「SS-H2」と名付けられたこの合金は、機械工学科のミンシン・ファン(Mingxin Huang)教授率いるチームによって開発された。この素材は、二段階の不動態化戦略を採用しており、酸化クロム層を形成した後にマンガンベースの保護シールドを形成することで、最大1700 mVの電位に耐えることができる。このアプローチにより、塩化物イオンが豊富な環境での水酸化中に1000 mV付近で劣化してしまうという従来のステンレス鋼の限界を克服した。