インド・ルピーは対米ドルで94を突破し95に迫るという過去最安値を記録した。先週の93.73への急落に続く下落である。紅海情勢の緊迫化による原油価格の高騰と、湾岸戦争の長期化への懸念が通貨安を招いており、インドの株式市場も5週連続で下落している。インド準備銀行(RBI)の介入が限定的であることも、さらなる通貨安への懸念を強めている。
3月21日頃に西アジアの紛争を受けて対米ドルで93.73を記録した後も下落傾向が続いていたインド・ルピーは、3月27日金曜日に94の大台を突破し95に迫る歴史的な安値を更新した。紅海地域での緊張激化により原油価格が急騰しており、ホルムズ海峡を通じた供給混乱や湾岸戦争の長期化に対する警鐘が鳴らされている。トレーダーらは、RBIの介入が抑制的であり、それが通貨安の加速を許していると指摘した。ベンチマークであるNSE NiftyとBSE Sensexは幅広い銘柄で売りが優勢となり、インドの原油輸入依存に対する投資家の不安から株式市場の下落は5週連続となった。アナリストは、紛争が長期化すれば強固な政策措置がない限りルピーは95かそれ以上の水準まで押し下げられる可能性があると警告しており、新興市場がいかに世界のエネルギーや地政学的ショックに対して脆弱であるかを浮き彫りにしている。