金曜日のインドの10年物国債利回りは、インフレ懸念や金融引き締めの観測を背景に7ベーシスポイント上昇し、6.94%を記録した。西アジア情勢の緊迫化によりブレント原油価格が1バレル100ドルを超えて推移していることが懸念を強めており、ルピー相場が対ドルで94ルピーを割り込んだことも重石となっている。
インドの10年物国債利回りは金曜日、前日の終値である6.87%から7ベーシスポイント上昇し6.94%となった。過去1か月間では計26ベーシスポイントの上昇となる。債券価格と利回りは逆の動きをするため、価格の下落が利回りの上昇につながっている。
この上昇は、西アジアでの紛争継続に伴いブレント原油価格が1バレル100ドルを突破したことで世界の市場が動揺し、インフレ懸念が高まったことに起因している。また、対ドルでのルピー相場が94ルピーを割り込んだことで、財政収支および対外収支への圧力も強まっている。
比較として、米国の国債利回りは直近1か月で48ベーシスポイント上昇し4.42%となった。日本の5年物利回りは過去最高の1.770%に達し、10年物利回りは2.300%となった。
インド準備銀行(RBI)は2026年2月の政策会合において、レポレートを5.25%で据え置いた。その際、GDP成長率予測を従来の7.3%から7.4%へ、消費者物価指数(CPI)のインフレ率予測を2.0%から2.1%へそれぞれ引き上げている。4月の会合でも金利は据え置かれる見通しである。米連邦準備制度理事会(FRB)は3月18日、政策金利を3.50%から3.75%の範囲で維持することを決定した。
インド政府は原油高の影響を緩和するため、金曜日にガソリンおよびディーゼル燃料に対する物品税を10ルピー引き下げた。Mavenarkのファニセカール・ポナンギ氏は、「原材料費の高騰により、過去の四半期の低いベース効果からインフレ率は上昇する見込みであり、RBIは市場の予想よりも早期に利上げを迫られる可能性がある」と指摘した。
また、同氏は、賃金と物価の悪循環を避けるため、RBIはインフレ圧力に対して先制的に対応するだろうと付け加えた。アナリストらは、原油価格がさらに上昇すれば国債利回りが7%を超える可能性があると警鐘を鳴らしている。