ヤニック・シナーは日曜、モンテカルロ・マスターズの決勝戦でカルロス・アルカラスを2時間15分の熱戦の末に7-6(5), 6-3で下し、自身通算27回目のATPツアー・シングルス優勝、そして2026年シーズン3つ目のタイトルを獲得した。モナコを拠点にトレーニングを行うイタリア出身のシナーは、マスターズ1000での連勝記録を22に伸ばし(失セットはわずか1)、アルカラスから世界ランキング1位の座を3度目の奪還を果たした。また、ジョコビッチとナダルに次いで、同カテゴリーで4大会連続優勝を達成した史上3人目の選手となった。
シナーは、トーマス・マハーチ戦で1セットを落とした以外は順調に勝ち進み、マスターズ21連勝で決勝の舞台に立ち、Coupe de S.A.S. le Prince Souverainを掲げた。賞金はモナコで非課税の97万4370ユーロを獲得し、アルカラスは53万2120ユーロを獲得したが、スペインの税金を考慮すると手取りは約24万4775ユーロとなった。
風が吹くコンディションの中、第1セットはアルカラスがセットポイントでダブルフォルトを犯したこともあり、タイブレークを制したシナーが先取した。第2セットはアルカラスが3-1とリードし、アルカラスは計45本のアンフォーストエラーを記録したものの、シナーは2-1の場面でのボール交換を機に2度のブレークに成功し、ストレート勝ちを収めた。これにより両者の直接対決はアルカラスの10勝7敗となった(シナーにとっては9回目の決勝進出で4度目の勝利)。なお、これが2026年の初対戦だった。
今回の優勝は、シナーの「サンシャイン・ダブル」(インディアンウェルズ、マイアミ優勝)に続くものであり、ジョコビッチやナダルの偉業に並ぶマスターズ1000・4大会連続優勝を達成した。彼にとってクレーコートでのモンテカルロ初優勝は大きな意味を持つ。昨季はドーピング疑惑による3ヶ月の出場停止期間(2025年2月9日〜5月4日、CASによる解決)を経てクレーコートでの準備が限られていたが、ローマで決勝に進出し、全仏オープンではマッチポイントを逃すという悔しさを味わっていた。
イタリアのテニス界の重鎮コラード・バラズッティはガゼッタ・デロ・スポルト紙に対し、シナーがクレーにおいてもアルカラスを凌駕したと語った。「私にとって、クレーでのアルカラスとの差はしばらくの間存在しなかった。今、シナーはクレーであってもアルカラスより強い」とし、シナーの自信がアルカラスの混乱と対照的であると指摘した。コーチのシモーネ・ヴァニョッツィも「彼はクレーで非常に高いレベルに達している」と称賛した。
シナーは「意味がある勝利だ…。このサーフェスで少なくとも一つ大きなトロフィーを獲得できて本当に嬉しい」と語った。アルカラスは「印象的だ。サンシャイン・ダブルとモンテカルロを制した選手は過去に一人しかおらず、君が二人目だ」と祝福し、自身のコーチに対し、シナーのファーストサーブの圧倒的な強さについて言及した。
試合後、シナーは恒例となっているプールへの飛び込みを行い(アルカラスが撮影)、誇らしげにイタリア国歌を歌った。シナーはマドリード大会までの2〜3日間の休息を予定しており、アルカラスは3300ポイントを防衛するため、バルセロナ、マドリード、ローマ、全仏オープンを含むクレーコートシーズン全大会への出場を明言した。