日本の改良型HTV-X貨物宇宙船は、水曜日、国際宇宙ステーション（ISS）のロボットアームによって無事捕捉され、南大西洋上空260マイルを飛行した。日本の宇宙飛行士・油井亀美也氏が捕捉を発表し、日本の宇宙プログラムにとって歴史的な出来事だと称賛した。このミッションは物資と実験を運び、国家のISSへの貢献における新時代を象徴している。
HTV-Xは、2009年から2020年にかけてISSを9回補給した日本のH-II輸送機を置き換える改良型貨物船で、南日本の種子島からH3ロケットの頂上で打ち上げられた。3日半の旅は、現地時間午前11時58分（UTC15時58分）に捕捉で終了し、油井氏がステーションのロボットアームを使って実行した。
「HTV捕捉完了」と油井氏は無線で伝えた。「このミッションに関わったすべてのチームと人々に祝意を表したい。また、初のHTV-Xミッションに対する皆さんの懸命な努力と支援に心より感謝します。」
油井氏は宇宙船を「とても美しく輝いていて、私たちの明るい未来を象徴している」と表現した。彼は付け加えた。「これは日本の宇宙プログラムにおける歴史的な出来事です...この黄金の宝箱を開けるのが待ちきれません。」
軌道からのビデオは、HTV-XがISSの下から接近する様子を示し、金色の熱遮蔽材が地球の風景に対して輝いていた。全長26フィート（8メートル）で、三菱重工業が製造したHTV-Xは軌道上で太陽光パネルを展開し、改良されたコンピューター、航法、推進システムを備える。加圧貨物として9,000ポンド（4.1トン）以上を運び、前身の25％増で、外部ペイロード容量も強化されている。
NASAの報道官ロブ・ナビアス氏はこの飛行を「完璧」と呼び、「すべてが教科書通りだった」と述べた。
日本の補給ミッションはISS運用費のNASAへの償還に役立つ。当局は少なくとも3回のHTV-X飛行を計画し、2030年前に暫定的な4回目と5回目を予定している。2回目のミッションは自動ドッキングを試み、将来の月面ゲートウェイステーションでの使用に不可欠だ。ISSが2030年の廃止に近づく中、こうした車両は国際宇宙物流を育むプログラムの遺産を強調している。