海上自衛隊のイージス護衛艦「ちょうかい」が、米製トマホーク巡航ミサイルの発射能力を取得した。米カリフォルニア州サンディエゴの海軍基地で改修が完了し、日米同盟の抑止力強化に向けた一里塚となった。
海上自衛隊(MSDF)の護衛艦「ちょうかい」が、米製トマホーク巡航ミサイルの発射能力を獲得した。MSDF艦隊護衛隊司令の後家吉弘海将補が明らかにした。
「ちょうかい」はイージスシステム搭載艦で、カリフォルニア州サンディエゴの米海軍基地で改修工事が完了。中国と北朝鮮の軍事力増強が進む厳しい安全保障環境下で、東京の「反撃能力」強化に向けた重要な一歩だ。MSDFは8月までにサンディエゴ沖でトマホークの実射訓練を実施する予定。
改修完了を祝う式典で、後家海将補は「日米同盟全体の抑止力と対応能力を強化する上で極めて重要だ」と述べた。米第3艦隊司令官ジョン・ウェイド中将も出席した。
この能力向上により、日本は敵のミサイル基地を自衛措置として攻撃可能となる。2022年の改定国家安全保障戦略で正式に承認された。
東京で小泉進次郎防衛相は記者団に対し、「日本への武力攻撃の可能性を低減する上で極めて意義深い」と語った。小泉氏は「反撃能力は自衛のための最小限必要であり、他国への脅威とはならない」と強調した。
長崎県佐世保を母港とする「ちょうかい」は昨年米国へ派遣され、9月頃に日本へ帰国予定。トマホークの射程は1,600キロメートルで、中国や北朝鮮奥深くの目標を攻撃可能とする。