人気アニメ『呪術廻戦』の主人公・虎杖悠仁役を演じる声優の榎木淳弥さんが、1月から放送中の第3シーズン「死滅回游 後編」についてインタビューで語った。渋谷事変後の物語展開と高速のアクションシーンに触れ、自身の演技アプローチも明かした。
『呪術廻戦』は、2020年に初放送された芥見下々氏による人気マンガを原作とするアニメで、週間少年ジャンプで連載され、デジタル版を含む発行部数は1億部を超える。主人公の虎杖悠仁は、呪いの王・両面宿儺の指を食べてその器となり、東京呪術高専に転入し、呪霊や呪詛師との戦いに身を投じる。
榎木さんは、虎杖の役をオーディションで獲得した。このシリーズは自身のキャリアの転機であり、「この作品は転機であり、私の仕事を知る機会を増やしてくれた」と振り返った。虎杖は当初、典型的な少年ジャンプの主人公としてエネルギッシュでポジティブだったが、物語が進むにつれ暗い側面も現れ、伝統的な英雄の旅から少し逸脱するキャラクターだと語った。
クラスメートのみふしぐろ恵と釘崎野薔薇、担任の五条悟と共に強力な呪霊を祓う日々を送る。2023年の渋谷事変編では、五条が封印され、宿儺が虎杖の体を乗っ取り渋谷を壊滅させ、無数の犠牲者を出した。虎杖が意識を取り戻した際の絶望的な叫び「死ね。俺だけ…俺だけ…死ね!今すぐ!」は視聴者に衝撃を与えた。
榎木さんはこのシーンを冷静に演じ、「キャラクターの心に近づくが、役に没入しすぎず、感情を効果的に伝える方法を計算する。客観的な視点から観察しているようだ」と説明した。渋谷事変後、東京は呪いが跋扈する荒廃地となり、第3シーズンは日本全国10のコロニーで呪術師同士が殺し合う「死滅回游」を描く。虎杖は高専に戻らず単独で呪霊を狩る。
榎木さんは虎杖の深い罪悪感を指摘し、「もし自分が処刑されていたら、渋谷の惨劇は起きなかった」と感じていると述べた。新キャラクターの禪院直毘人と執行人・乙骨憂太が登場する中、「アクションシーンは視覚的に追うのが難しいほど速く、最終版を見て驚いた。複雑だが、視聴者が没入できるように作られている」と自信を示した。
榎木さんは1988年10月19日東京生まれ。他の代表作に『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』のパンナコッタ・フーゴ役、『東京リベンジャーズ』の疋田典秀役がある。劇場では「呪術廻戦 処刑/渋谷事変×死滅回游開始」の特別上映も行われた。