ウクライナ出身のすもう取り、蒼錦(本名:ダニロ・ヤフヴシシン)が、九州場所で横綱・豊昇龍をプレーオフで破り、初の優勝を果たした。21歳の彼は、戦争から逃れた難民として3年前に日本に来ており、史上初のウクライナ人チャンピオンとなった。この勝利により、大関昇進が確実視されている。
九州場所最終日、福岡国際センターで争われた15日間の大会で、関脇・蒼錦は大関・琴櫻を下し、12勝3敗で横綱・豊昇龍と同成績となった。プレーオフでは、豊昇龍の胸に頭を押し当てて腰に手を回し、圧倒的な低姿勢のすもうで勝利を収めた。
蒼錦は勝利後のインタビューで、「いつも緊張するけど、自分のすもうを貫いてよかった」と語った。また、「これが目標だったから、とてもうれしい」と喜びを述べ、親方衆と抱き合った。横綱・大の里は左肩の怪我で豊昇龍戦を欠場し、優勝争いから脱落した。
蒼錦は2023年9月のプロデビュー以来、13場所で関脇に昇進し、史上最速級の活躍を見せている。3場所連続34勝の成績で、日本相撲協会は水曜日に大関昇進を正式決定する特別会議を予定。殊勲賞と技能賞も受賞し、5場所連続の特別賞となった。
大会は混乱を極め、大の里は13日目に蒼錦に敗れ、14日目に豊昇龍も敗北。蒼錦は低空の戦術で琴櫻を翻弄し、足を滑らせて勝利した。吉の富士は技能賞、霧島と市山本は敢闘賞を受賞した。