北海道南東部のシラヌカにある農場レストラン・クオーレは、アクセスに計画を要するが、冒険心旺盛な食通には見逃せない場所だ。シェフのウルシザキ・ユウヤ氏は、羊の廃棄されがちな部位を鼻から尻尾まで活用した料理を提供する。1987年に設立されたチャロー羊牧場が支えるこのレストランは、理想的な牧草地を活かしている。
農場レストラン・クオーレへの訪問は、北海道在住者にとっても軽い気持ちではできない。札幌から約300キロメートル離れたシラヌカまで、車でのロードトリップか風光明媚な列車の旅が必要だ。より簡単なアクセスとして、クシロ空港への飛行機を利用する方法もあるが、少なくとも一泊の滞在を伴う可能性が高い。それでも、地理的・食の冒険を求める人々にとっては、訪れる価値があるスポットだ。
シラヌカから内陸へ向かう道は、チャロー川の流れに沿って進み、森林と低山を抜ける。この地域は、北海道の雪深い高峰や壮大な景観とは異なり、穏やかな丘陵地帯だが、羊の放牧に最適な環境を提供する。1987年、武藤浩二氏がこの地に移り、チャロー羊牧場を設立したのが始まりだ。
シェフのウルシザキ・ユウヤ氏は、羊の内臓などの通常廃棄される部位を、洗練された料理に変えるノーズ・トゥ・テールのアプローチを取る。これにより、伝統的な羊肉の利用を超えた新しい味わいを楽しめる。クオーレは、持続可能な食の可能性を示す好例となっている。