「ファッションはアートである」というドレスコードのもと、コスチューム・インスティテュートの展覧会「コスチューム・アート」を祝う華やかな2026年メットガラが開催された。レッドカーペットでは、彫刻のようなボディス、鮮烈な色使い、トロンプ・ルイユ(だまし絵)効果、プロステティック(人工装具)を用いたディテール、そしてヌードドレスの解釈が注目を集めた。カーダシアン=ジェンナー姉妹やヘイリー・ビーバーらが、絵画的な身体描写や彫刻的なシルエットでトレンドを牽引した。
2026年のメットガラのレッドカーペットでは、身体をアートとして模倣し彫刻する革新的なデザインがテーマとなった。カイリー・ジェンナーはスキャパレリの、ケンダル・ジェンナーはGapStudioのヌードビスチェを着用。両者とも彫刻的なブレストプレートと、キム・カーダシアンのSKIMSのブラを彷彿とさせる人工乳首のディテールが特徴的だった。キムは、クリエイティブ・ディレクターのナディア・リー・コーエンと共に、アレン・ジョーンズとウィテカー・マレムによるカスタムルックを披露し、1960年代のモールド(型)からインスピレーションを得た。キムはヴォーグに対し、「ファッション業界で彼の作品が何度も引用されるのを見てきましたし、以前からずっと彼の作品のファンでした」と語った。
鮮やかな色彩は、古代の美術品から着想を得たニュートラルな色調と対比をなした。ヘイリー・ビーバーはサンローランのゴールドのビスチェに、イヴ・クライン・ブルーのウルトラマリン色のスカートとスカーフを合わせた。テッサ・トンプソンは、ヴァレンティノのドレスに同色の指先アートを施した。アレッサンドロ・ミケーレ率いるヴァレンティノ・グループでは、レナ・ダナムがアルテミジア・ジェンティレスキの『ホロフェルネスの首を斬るユディト』を想起させる赤いビーズの羽毛を纏い、タイラは鮮やかなティールブルー、コールマン・ドミンゴはマルチカラーのハーレクイン柄で登場した。その他、シャルトルーズ色のサテンを身に纏ったサラ・ピジョンやアレクサ・チャン、キムのタンジェリン色のブレストプレート、ミュウミュウを着用したジジ・ハディッド、全身を隠す装いを披露したハイディ・クルム、そしてビーバーが着用したクロード・ラランヌとサンローランのアーカイブ作品などが注目を集め、シアーやランジェリー風のルックを駆使した「ヌードドレス」のトレンドを盛り上げた。