ファッションデザイナーのパトリシア・ヴォトは、スタジオDBのインテリアデザイナーであるブリット・ズニーノの協力を得て、マンハッタンのアッパー・イースト・サイドにある自身のショールーム兼住居を刷新しました。東70丁目に位置するこの空間は、重ね合わされたファブリック、カスタムカラー、そして厳選された家具によって、快適さと顧客との対話を重視したデザインへと生まれ変わりました。この改装は、ヴォトが同アパートで生活し、仕事をして5年目を迎えたタイミングで行われました。
ヴォトは、オスカー・デ・ラ・レンタやプラダといったブランドに生地を供給する織物工場からデッドストックとして仕入れたイタリア製のブロケードやジャカード、花柄の生地を使い、一点物のドレスを制作しています。顧客はワークスペースと居住空間を兼ねたこのアパートを訪れ、フィッティングを行います。今回のリデザインは、5年間過ごした空間に退屈を感じ始めたヴォトがズニーノに相談したことから始まりました。以前ヴォトにドレスを依頼したことのあるズニーノは、ファブリックサンプルを並べた壁などの既存の要素を活かしつつ、大胆な柄やテクスチャーを取り入れました。エントランスには幾何学模様のブロケードがあしらわれ、メインルームにはパウダーブラッシュ色の壁とゴールドに輝く天井の壁紙が採用されています。バスルームには手描きの壁画が施され、ベッドルームはモスグリーンの色調で落ち着いた雰囲気にまとめられています。ヴォトは毎朝、顧客が到着する前に部屋を整え、生活感のある居心地の良さを維持しています。彼女によると、多くの来客は、彼女がこの場所で暮らしているのではなく、近所に住んでいると思っているそうです。