フィリピン健康保険公社(PhilHealth)の理事会が、国民の関心が薄れる聖週間の期間中に役員の刷新を行った。当局は、2026年証券取引委員会(SEC)覚書回覧第7号および政府所有・管理企業委員会(GCG)の専門家再分類プログラムを根拠に、各分野の代表者を専門家パネルへと入れ替えた。この動きに対し、透明性の欠如を指摘する批判の声が上がっている。
PhilHealthによる理事会の刷新は、世間やメディアの注目が伝統的に低下する聖週間の期間中に行われた。今回の変更では、労働者、雇用主、受益者からの代表者が廃止され、政府所有・管理企業委員会(GCG)の再編計画と、理事の任期制限を定めた2026年SEC覚書回覧第7号に基づき、専門家パネルが新たに設置された。
新たに任命されたメンバーには、雇用主グループ代表としてUPマニラ総長のMichael Tee氏、専門家パネルとして疫学者のJohn Wong氏らが名を連ねている。保健省は聖週間明けの4月6日、彼らの宣誓式の様子を動画で公開した。
政府は、今回の措置は長年の課題である不正請求、時代遅れの業務体制、データの断片化に対処し、意思決定の迅速化を図るためのものだと説明している。しかし批判派は、何十億ペソもの公金を管理する組織の人事でありながら周知が最小限にとどめられた理由を問い、透明性に対する懸念を表明している。
今回の刷新は、2025年12月に最高裁判所が899億ペソの資金移転を違憲と判断し、600億ペソの返還を命じた判決を受け、2026年度国家予算においてPhilHealthに1298億ペソが割り当てられる中で行われた。批判派は、2025年に推定1777億ペソの保険料の60%を負担している民間部門からの信頼を損なう可能性があると警告している。