カリフォルニア州の女性が、ロサンゼルス・ラムズのワイドレシーバー、プカ・ナクア選手から大晦日に肩を噛まれた上、反ユダヤ主義的な発言を受けたとして、一時的な接近禁止命令を申請した。ナクア選手の弁護士はこれらの主張を虚偽であると反論し、女性を恐喝の疑いで告発した。裁判官は4月14日の審問を待つとして、命令の申請を却下した。
この告発は、2025年12月31日の夜、ナクア選手が告発者を含む友人グループと食事をしていた際に起きた出来事に基づいている。女性の訴状によると、ナクア選手は「ユダヤ人なんてくたばれ(F--- the Jews)」と発言し、その後、彼女の肩を歯形がはっきりと残るほどの力で噛んだとされている。訴状には、同夜の早い時間帯に別の女性の親指を噛んだという内容も記載されている。裁判官は一時的な接近禁止命令を却下したが、正式な審問でより詳細な情報が必要であるとして、4月14日に審問を行う予定とした。ナクア選手の弁護士であるリーバイ・マキャサーン氏は声明で、これらの容疑を強く否定した。「プカはこれらの疑惑を最大限の言葉で否定します」とマキャサーン氏は述べ、「我々はこれらの虚偽かつ悪意のある声明に対し、名誉毀損での提訴を含め、可能な限りの法的措置をとるつもりです」と語った。マキャサーン氏は、当時の状況を把握していた証人の証言として、ナクア選手が反ユダヤ主義的な発言を一切しておらず、噛みつき行為については単なるふざけ合いに過ぎなかったと主張。さらに、告発者がこれらを公にしない見返りとして数百万ドルを要求してきたと指摘し、「これは正当な主張ではなく、恐喝である」と断じた。両当事者は3月初旬に調停を行ったが、解決には至らなかった。マキャサーン氏は、この訴えが事件から約3ヶ月後、シアトル・シーホークスのワイドレシーバー、ジャクソン・スミス=インジグバ選手がNFLのワイドレシーバー史上最高額となる4年1億6800万ドルの契約を結んだ直後に提起された点を挙げ、主張の信憑性が低いと指摘した。ナクア選手は現在ルーキー契約期間中であり、2026年シーズン終了後に契約満了を迎える。なお、ナクア選手は昨年12月にも反ユダヤ主義的な起源を持つとされるタッチダウンセレモニーを行ったとして謝罪した経緯がある。