2022年3月、ポルトガル領アゾレス諸島のサン・ジョルジェ島直下で大規模なマグマの上昇が発生し、数千回に及ぶ地震を引き起こした末に地下で停止した。新たな研究で詳細が明らかになったこの事象は、噴火には至らなかったものの、火山活動への懸念を一時的に高め、その後沈静化した経緯を示すものとなった。
マグマは地下20キロメートル以深から発生し、わずか数日間で急速に上昇した。オリンピックサイズのプール約3万2000杯分に相当する溶岩が含まれていたが、地表から1.6キロメートルの深さで停止し、その影響で島の地表は約6センチメートル隆起した。地震の大部分はマグマの上昇が停止した後に発生し、その活動はピコ・ド・カルヴァン断層帯に集中していた。