日本下院選挙で自由民主党が歴史的な大勝を収めた背景に、高市早苗首相のソーシャルメディアでの強い存在感があるようだ。キャンペーン中、彼女のXアカウントは35,000人のフォロワーを獲得し、討論番組欠席後の急増が目立った。支持者のウイルス的な擁護投稿が彼女の魅力を高めた。
2026年2月9日の衆議院選挙で、自由民主党(LDP)は単独過半数を確保し、与党連合が300議席以上を獲得する見通しとなった。この勝利の原動力として、高市早苗首相のオンライン人気の影響が指摘されている。
高市首相のXアカウントは、キャンペーン期間中に他の党首を上回る約35,000人のフォロワーを増やした。読売新聞の分析によると、2月1日には1日で約10,300人の増加を記録したが、この日はNHKの党首討論番組への出演を急遽キャンセルした。高市氏はXで「リウマチ性関節炎の持病があり、手が腫れてしまった」と説明。選挙活動中の握手で手が痛んだため、治療を受けて欠席したと述べ、岐阜県と愛知県での演説スケジュールを続けた。
キャンセル後、X上で高市氏を「逃げた」と批判する投稿が相次いだが、擁護の声も強く、「逃げ? そんなことない。これは最前線で戦う決意の代償だ」といった投稿が数百万回の閲覧を記録した。これにより、LDPのフォロワー増加は他の政党を上回ったが、高市氏個人の数字が特に際立った。
YouTubeでも、高市氏関連の選挙動画は高いエンゲージメントを示した。LDP公式チャンネルの総視聴回数は2億回を超え、特に高市氏が出演する広告「未来は私たちの手で切り開くものだ」が1億5,000万回以上視聴された。立命館大学の谷原司教授は「有料広告だけではこれほどの数字は出せない。高市氏の個人的人気が駆動力だ」と指摘。選挙関連動画全体の視聴回数は18億6,000万回に達し、80%が第三者コンテンツで、高市氏の討論での強気な姿勢や中国への態度を強調した編集動画が多かった。選挙ドットコムの鈴木邦和編集長は「コンテンツクリエイターが人気に便乗し、視聴者を広げた。このサイクルが大勝に寄与した可能性が高い」と語った。
読売新聞とNHK、日本テレビの出口調査では、投票先をソーシャルメディアや動画サイトで決めた有権者の24%のうち、比例区でLDPに投票した割合が35%に上り、前回の参院選の7%から大幅増となった。ソーシャルメディア依存層の支持がLDPにシフトした形だ。25歳の東京・北区の会社員は「ソーシャルメディアのクリップで首相の献身を感じ、LDP候補に投票した」と述べ、前回の民主党支持から変わった理由を語った。一方、アルゴリズムによる連続コンテンツ配信が親近感を生んだと認めた。
この選挙では、ソーシャルメディアの影響力が投票行動に直結した事例として注目される。