テスラは、エロン・マスクのAI企業xAIへの20億ドルの投資を公表した。これはシリーズE資金調達ラウンドの一部で、株主訴訟が進行中であり、非拘束的な投票が否決されたにもかかわらずだ。この動きは、テスラのマスタープラン第4部のもとでAI協力を促進することを目的としている。市場条件での投資は、2026年第1四半期にクローズ予定だ。
2026年1月16日、テスラはxAIのシリーズE優先株を取得するため約20億ドルを投資する契約を締結したと、2025年Q4株主アップデートで明らかにした。この投資は、xAIが最近発表した200億ドルのシリーズEラウンドの10%を占め、同社を約2300億ドルで評価した。他の投資家にはNvidia、Cisco、カタールのソブリン・ウェルス・ファンド、Fidelityが含まれる。テスラはこの投資をマスタープラン第4部に結びつけ、同社が「物理世界にAIをもたらす製品・サービスを構築中」であり、xAIが「Grokなどの大規模言語モデルを中心とした先進的なデジタルAI製品・サービスを開発中」と説明した。契約に伴い、テスラとxAIは潜在的なAI協力を評価する枠組み合意に署名し、テスラがxAIデータセンターにMegapackバッテリーを供給したり、一部の車両にGrokチャットボットを統合したりする既存のつながりを基盤とする。この合意は「テスラが物理世界にAI製品・サービスを大規模に開発・展開する能力を強化する」ことを目的としている。投資は規制承認を条件とし、2026年Q1にクローズ予定だ。この決定は論争の中で下された。2024年6月、テスラ株主はマスクを信認義務違反で提訴し、2023年に設立したxAIへテスラのAIリソース・人材を転用したと主張。訴訟はマスクのxAI所有権をテスラに移すことを求めている。また、2025年11月の非拘束的株主提案は投資承認を求め10億6000万票賛成、9億1600万票反対だったが、4億7300万票の棄権(テスラ規約で反対とみなされ)で否決された。それでもテスラ理事会は進めた。Q4決算カンファレンスコールでマスクは「xAIが我々の進捗を加速できることがあるなら、なぜやらざるべきではないのか」とコメント。テスラは2025年Q4売上高249億ドル(予想微増)を報告したが、通年利益は38億ドルへ46%減、車両納入は164万台へ8.6%減。xAIはAI競争で月10億ドルを消費中とされる。発表後、テスラ株は時間外取引で3%以上上昇し、ガバナンス懸念にもかかわらずAIシナジーへの楽観を示した。