イーロン・マスクのスタートアップxAIは、2025年第3四半期に14.6億ドルの純損失を公表し、これは年初の10億ドルから増加、テスラのヒューマノイドロボットOptimusを動かすAI開発の野望を明らかにした。同社は最初の9カ月で78億ドルの現金を消費し、400億ドル超のエクイティ資金で支えられている。この展開は、マスクがテスラで受託者責任を侵害したとする株主訴訟で疑問を呼んでいる。
イーロン・マスクの人工知能企業xAIは、直近の四半期決算で深刻な財務圧力を明らかにし、2025年9月30日終了時点で14.6億ドルの純損失を報告した。これは第1四半期の10億ドル損失から増加し、同社は年初の9カ月でデータセンター、人材、AIソフトウェア開発に78億ドルの現金を使用した。損失にもかかわらず、第3四半期の収益はAI製品需要でほぼ倍増し1億700万ドルとなったが、年間5億ドルの目標には届かず、9月までに2億ドル超を記録した。xAI幹部は投資家に対し、人間型ロボットを動かす自立型AIシステム構築の目標を伝え、特にテスラのOptimus(人間の作業を担う設計)を挙げた。最高収益責任者のジョン・シュルキンは、AIエージェントとソフトウェアの迅速構築に注力し、「Macrohard」(マスクのAI専用ソフトウェア企業呼称)へつなげると強調した。この計画は、マスクの従来の発言「テスラはxAIから何もライセンス不要でOptimusの頭脳を独自開発」と矛盾する。彼は「xAIエンジニアとの議論でテスラは無監督FSD達成を加速したが、xAIからのライセンス不要」と述べていた。発表は、xAIへテスラのリソース(AI人材、Nvidiaチップ)を転用したとしてマスクの受託者責任違反を訴える株主訴訟の最中。原告はxAIがテスラのAI努力と直接競合すると主張。xAIはNvidiaとカタール投資庁参加の200億ドル調達後、評価額2300億ドルで、テネシー州メンフィスのColossusデータセンターとミシシッピ州サウスアベンの新200億ドル施設(2026年2月稼働予定)を拡大中。これらはAI開発の「脱出速度」に向けたxAIの積極策を示し、月間約10億ドルを消費しつつ、マスクエコシステム(XのGrokチャットボット、テスラ車)と統合。