イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏は7月4日、ネットワークの主要部分のほぼすべてを3〜4年かけて刷新する「Lean Ethereum」ロードマップの改訂版を公開した。
この計画では、量子耐性とプライバシーを最優先事項として掲げつつ、ブロックチェーンの高速化、運用コストの低減、スケーラビリティの向上を目指している。具体的には、検証負荷を軽減するための再帰的STARKや、データストレージ用の新しい状態タイプの実装、そして現在のイーサリアム仮想マシン(EVM)からの脱却が求められている。
研究者からの反応は、このビジョンについては概ね肯定的であるものの、スケジュールについては批判的な意見が目立つ。StarkWareのイーライ・ベン・サソン氏と元イーサリアム財団研究員のダンクラッド・フェイスト氏は、3〜4年という期間は遅すぎると指摘しており、フェイスト氏は約1年で完了可能であるとの見解を示した。
今回の更新は、2週間前にベルリンで開催された研究会議の結果を受けたものであり、2025年7月に公開された初期バージョンをベースにしている。発表後の1週間で、イーサ(Ether)の価格は12%以上上昇した。