2026年ワールドカップが木曜日に開幕する。ロサンゼルスを含む16都市が開催地となるが、専門家は山火事の煙が試合を中断させ、選手や観客に悪影響を及ぼす可能性があると警告している。FIFAは酷暑に対する規定を設けているものの、大気質に関する具体的なガイドラインは策定していない。
先月、南カリフォルニアで発生した山火事の影響で煙がSoFiスタジアムに流れ込み、ロサンゼルス郡では大気質に関する注意報が発令された。同スタジアムでは6月12日から7月10日まで8試合が予定されており、数千人の観客が集まる見通しだ。FIFAは開催都市と協力して気候リスクを評価していると述べたが、大気質対策の詳細は明らかにしていない。極端な暑さに対する給水タイムについては規定があるものの、煙による曝露の基準値は設けられていない。スポーツマネジメントを専門とするニコラス・ワタナベ教授は、FIFAはほとんど対策を講じておらず、他リーグに後れをとっていると指摘した。全米女子サッカーリーグ(NWSL)などは、大気質指数(AQI)に基づいた試合の中断や延期の基準を定めている。ハーバード大学のメアリー・ジョンソン氏やクラーク大学のドミニク・クラコウスキー氏をはじめとする専門家らは、煙による事態は突発的に発生し、北米各地の複数の会場に影響を及ぼす可能性があると警鐘を鳴らしている。