ロンドンの大英博物館で、侍をテーマにした展覧会が開かれている。この展覧会は、侍の現実を家具、芸術作品、ビデオ画像を通じて探求し、5月4日まで続く。280点のアイテムが展示され、侍の神話化を問い直す内容だ。
ロンドンの大英博物館で、侍に関する展覧会が2月9日から開催されている。この展覧会は、江戸時代以前の侍の生活と役割を、英国内外で収集された280点の品々を通じて描き出す。展示品には、徳川秀忠がジェームズ1世国王に贈った甲冑、刀、兜、屏風、浮世絵などが含まれる。
侍の現代文化への影響も取り上げられ、『スター・ウォーズ』のダース・ベイダーなどの例が挙げられている。日本の収蔵品担当キュレーターのロージナ・バックランド氏は、「侍」という言葉が強靭な戦士のイメージを喚起すると指摘し、一般的な認識が誤解や創作された伝統に基づく部分的な理解であると述べた。
バックランド氏は、侍の軍事階級の半分を女性が占めていた点を強調し、女性侍の役割をスポットライトしている。伝統的に描かれる「甲冑を着た武器を持った男性」のイメージとは異なり、侍の理想化が社会的な優位性を正当化する手段となった歴史的背景も触れられている。また、日本が第二次世界大戦中に武士道の精神をプロパガンダに利用した点も紹介されている。
この展覧会は、派手な軍事装備や洗練された芸術作品を超えて、侍の神話を問い直す初めての試みとして注目を集めている。