クリーブランド・ブラウンズは、フリーエージェントのパスラッシャーであるA.J.エペネサとの契約合意を、身体検査の結果を受けて撤回した。最大500万ドルの1年契約を見込んでいたエペネサは、再びフリーエージェント市場に戻ることになる。今回の件は、先月AFC北地区で発生したマックス・クロスビーを巡る同様の契約不成立騒動を想起させるものだ。
ESPNによると、クリーブランド・ブラウンズの幹部らはA.J.エペネサの身体検査の結果に懸念を抱き、最大500万ドル規模と見られていた1年契約の締結を見送った。アイオワ大学出身でドラフト2巡目指名を受けたこの元バッファロー・ビルズの守備選手は、昨シーズン1試合を欠場したのみで、合計32タックル、2.5サック、4回のパスディフェンス、2回のインターセプトを記録した。キャリア91試合(先発19試合)で通算24サックを挙げているエペネサは、現在フリーエージェントとして他チームでの機会を模索している。この状況は、先月ボルチモア・レイブンズがラスベガス・レイダースのスター選手マックス・クロスビーのトレードを断念した事例を彷彿とさせる。レイブンズは身体検査の結果、半月板修復手術の既往に加え、変形性膝関節症への懸念を抱いた。レイダースは3月10日、ドラフト1巡目指名権2つを含む今回のトレード合意をレイブンズが撤回したと発表した。特にレイブンズがその後、シンシナティ・ベンガルズのパスラッシャーであるトレイ・ヘンドリックソンと4年1億1200万ドルの契約を即座に結んだことから、買い手側の心変わりではないかとの憶測も呼んだ。クロスビーは自身のポッドキャストで、レイブンズのジェシー・ミンターHCとエリック・デコスタGMとの気まずい面談について語り、ミンターの反応が鈍く、表情も冴えなかったと述べている。デコスタGMは後に「マックスの加入に非常に興奮していたが…状況を評価した結果、手続きを完了させることはできなかった」と説明した。クロスビーの代理人と執刀医は、現在も順調に回復していると主張している。これらの事例は、NFLにおけるトレードや契約は、選手が新チームで身体検査を通過するまで確定しないという事実を改めて浮き彫りにしている。