カリフォルニア州の大規模農業経営者マイケル・アバッティ(63)が、昨年11月にアリゾナ州の自宅で別居中の妻ケリー・アン・アバッティ(59)を射殺したとして、第1級殺人の罪で起訴された。今週開示された裁判資料によると、アバッティ被告は家族に狩りに行くと言い残し、現場まで7時間かけて車を走らせていた。犯行の背景には、2億ドル規模の信託資産をめぐる泥沼の離婚裁判があった。
警察の宣誓供述書によると、マイケル・アバッティ被告は犯行当日、家族に対し「砂漠へ狩りに行く」と告げていた。ナンバープレート自動読取装置の記録によれば、同被告のフォード製ピックアップトラックは午後1時30分頃にカリフォルニア州のいつもの狩猟エリアから出発し、午後6時30分にはアリゾナ州グローブで確認されている。午後9時20分頃、パイントップの自宅で、甥が大きな音を聞いて駆けつけたところ、ダイニングルームで顔から血を流して倒れているケリー・アン・アバッティさんを発見し、死亡が確認された。宣誓供述書によれば、ダイニングルームの窓に残された弾痕と、建物から30ヤード(約27メートル)離れた地点で銃器検知犬が反応したことから、遠距離から高性能ライフルで狙撃された可能性が高いという。アバッティ被告のトラックは、その後午後11時41分にグローブで、翌午前4時40分にはカリフォルニア州で再び目撃されている。被告はその後911に通報し、緊急オペレーターに対して「妻に関わる事件が起きたため、自殺を図った」と語った。