昨年10月に79歳で死去した女優ダイアン・キートンの遺品が、今年5月から6月にかけてニューヨークとロサンゼルスのボナムズで計4回にわたり競売にかけられることになった。コレクションには、衣類、家具、書籍、美術品、映画関連の記念品が含まれており、両都市でオークションに先立ち展覧会も開催される。
ボナムズは月曜日、「Diane Keaton: The Architecture of an Icon(ダイアン・キートン:アイコンの建築学)」と題されたオークションの開催を発表した。同社の米国プライベート&アイコニック・コレクション部門責任者であるアンナ・ヒックス氏は、キートン氏を完璧な編集者と評し、その選択には正確さと明快さが反映されていたと述べた。出品物には『ベイビー・ブーム』、『花嫁のパパ』、『ゴッドファーザー』三部作などの台本のほか、ラルフ・ローレン、トム・ブラウン、グッチといったデザイナーの服や、彼女のトレードマークである帽子などが含まれる。さらにロバート・ラウシェンバーグ、エド・ルシェ、ジャック・ニコルソンによる芸術作品や、サリバン・キャニオンの自宅で使用されていたモントレー様式の長椅子、ネクタイ、宝飾品、そして彼女自身が手がけた写真やコラージュも出品される。キートン氏の3人の妹の一人であるドリー・ホール氏は、カタログの序文の中で、姉には分野を超えて唯一無二の視点を維持する稀有な才能があったと綴った。ホール氏は、キートン氏が自宅の椅子の位置を変えたり絵画を掛け替えたりして、空間を劇的に変えてくれたという思慮深い助言を振り返っている。今回の競売は、抑制と意味を込めてキュレーションされた、キートン氏のデザインとファッションに対する独自の審美眼を浮き彫りにするものとなる。