外国情報監視法(FISA)第702条が、議会による延長法案の可決が見送られたため、6月12日深夜をもって失効した。2008年にFISAに追加されて以来、同条項が失効するのは今回が初めてとなる。なお、既存の裁判所による認定に基づき、監視活動は2027年3月まで継続される見通しだ。
下院は7月2日までの短期延長案を採決したが、可決に必要な3分の2の賛成に届かず、218対198で否決された。共和党議員約20人が民主党側と同調して法案を阻止し、上院ではロン・ワイデン上院議員がさらなる採決の試みを阻んだ。議員らは、提案された改革を巡る議論や、ビル・パルテ氏を国家情報長官代行に任命するというトランプ大統領の計画に対する懸念を理由に挙げた。ジェイミー・ラスキン下院議員は、失効後も政府の監視活動に変更はないと述べた。ブレナン司法センターおよびケイトー研究所は、2026年3月17日に外国情報監視裁判所によって承認された1年間の認定が2027年3月まで有効であると指摘している。さらに、大統領令12333号が海外での監視活動に対する追加の権限を付与している。下院議員らは休会に入り、6月23日まで採決は予定されていない。民主党は米国市民の通信を保護するための令状要求を求めている一方、一部の共和党議員は失効が国家安全保障を脅かすと警告している。