政府年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の元理事長、宮園正孝氏(72)が、総合デベロッパーのフジッコにアドバイザーとして加入した。同社は2029年までに7000億円を投資し、不動産以外の収益源として農業分野を強化する計画だ。
宮園正孝氏は、世界最大級の年金基金であるGPIFの元トップとして知られ、退任後のキャリア選択として金融業界以外の道を選んだ。フジッコは昨年、宮園氏をアドバイザーに迎え入れ、農業セクターへの投資を推進している。同社は日本国内でトマトやイチゴの栽培を行い、ベトナムでは菊花の生産に取り組んでいる。
フジッコの投資計画は、不動産依存からの脱却を目指すもので、2029年までに7000億円規模の資金を投じる。農業分野では生産者への融資を提供し、高齢化する農家の後継者探しを支援する方針だ。これにより、日本の農業生産性を高め、持続可能性を向上させることを目的としている。
宮園氏は、農業の急速な高齢化と労働力不足という課題に直面するセクターで、投資アドバイスを通じて貢献する。GPIF在任中は2兆ドル規模の運用を担っていた経験を生かし、持続可能な農業発展を後押しする見込みだ。