トヨタ自動車グループのトヨダゴーセイは、2026年度からイチゴ栽培施設の試験販売を開始する予定だ。この施設は太陽光発電によるクリーンエネルギーを使い、温室効果ガスを排出せずに通年栽培が可能になる。夏の収穫減少を解消し、安定した収益を農家に提供することを目指す。
トヨダゴーセイは、トヨタ自動車グループの一員として、自動車部品製造以外の新事業を展開している。同社は三重県の伊賀部品工場で、再生可能エネルギーを活用した施設でイチゴを栽培しており、燃料電池車用の水素タンク製造と並行して行っている。この工場で生産したイチゴは、名古屋のホテルに供給されるなど、事業化の基盤を築いている。
新施設の販売パッケージには、農業用温室、太陽光パネル、バッテリー、空調システム、LED照明が含まれる。また、イチゴの苗と土壌も提供し、栽培技術の指導も行う予定だ。これにより、企業や新規参入者が容易に生産を開始できる。
同社は試験販売を通じて企業などの意見を収集し、本格的な事業展開につなげる方針だ。イチゴの夏期収量減少は長年の課題であり、このクリーンエネルギー温室は持続可能な農業を促進する可能性を秘めている。