トヨタ傘下のダイハツ工業は、家庭や企業への配送を目的とした2車種の新型小型商用電気自動車を発売した。e-Hijet Cargoと上級のe-Atraiは、同社の初の量産型商用EVで、1回の充電で257キロメートルの航続距離を実現する。
ダイハツ工業は2月2日、2車種の新型小型商用電気自動車の販売を開始した。e-Hijet Cargoとe-Atraiは、ガソリン車のHijet Cargoを基に開発され、ダイハツ、トヨタ、スズキの3社が共同で開発したEVシステムを搭載している。これにより、従来モデルと同等の荷室容積と最大積載量350キログラムを維持しつつ、環境に優れた走行が可能となった。
e-Hijet Cargoの価格は315万円、e-Atraiは347万円で、月間販売目標は合計300台。主に家庭や企業への商品配送に活用される見込みだ。東京での記者会見で、ダイハツの井上正大郎社長は「現行Hijetの使いやすさと電気自動車の魅力を組み合わせた車両を実現した」と述べた。
当初、2023年度に商用小型EVを導入する計画だったが、2023年12月に発覚した安全試験データの改ざんスキャンダルの影響で延期された。2024年にはホンダがN-Van e:を、日産や三菱も商用小型EVを販売しており、競争が激化している。
これらのEVはトヨタとスズキにもOEM供給される予定で、日本国内の商用車電動化を推進する一歩となる。