「M*A*S*H」からのマクリーン・スティーブンソンの降板により、制作陣は彼の演じるヘンリー・ブレイク中佐を衝撃的な形で戦死させる決断を下した。この展開は、安易なハッピーエンドではなく、戦争の非情さと予測不能さを強調することを意図していた。
シーズン3の最終回「アビシニア、ヘンリー」では、除隊を認められたブレイク中佐が帰国の途につくが、レーダーが彼の乗った飛行機が撃墜され生存者はいないと報告する衝撃的な結末が描かれた。出演者たちは、このシーンの撮影の数分前に脚本の内容を知らされたという。
シリーズのクリエイターであるラリー・ゲルバートは、インタビューの中でこの決断について説明した。度重なる議論の末、チームはブレイクを帰宅途中に死亡させることに決めた。彼の死に意味を持たせることがその目的だったと語っている。
このエピソードが放送された週には、サイゴンでアメリカへ養子縁組される予定だった多数のベトナムの子供たちが犠牲となる実際の航空機事故が発生していた。ゲルバートは、この不幸なタイミングが、視聴者からの反発を抑える一助になったと述べている。
このエピソードは、同シリーズで2度目となるニールセン視聴率1位を記録し、現在では同作の最も印象的なエピソードの一つとして高く評価されている。