ニューヨーク・タイムズは、金曜日の紙面に掲載されたヘッドラインでNATOの正式名称を誤って記載したことについて、訂正を掲載すると発表した。この誤りは、ジャーナリストやトランプ政権の元高官、そしてドナルド・トランプ大統領自身の反応をネット上で引き起こした。
ヘッドラインの誤りがネットで注目を集める
ニューヨーク・タイムズは、2026年4月3日(金)の紙面に掲載されたヘッドラインで、NATOの略称の正式名称を誤って記載したことを受け、訂正を掲載すると発表した。
ソーシャルメディアで共有された写真によると、そのヘッドラインは「A North American Treaty Organization Without America?(アメリカなき北米条約機構?)」となっていた。NATOは本来、「North Atlantic Treaty Organization(北大西洋条約機構)」の略である。
ソーシャルメディアでの反応
ポリティコの編集者サシャ・イッセンバーグ氏は、X(旧Twitter)に当該紙面の写真を投稿し、タイムズ紙はNATOが何の略かを知っているのかと問いかけた。
元ホワイトハウス報道官のアリ・フライシャー氏は、このミスを批判し、主要紙のヘッドラインであれば編集過程で気づくべきだったと指摘した。トランプ政権の元高官リチャード・グレネル氏も「うわっ(Yikes)」と投稿し、同紙の欧州担当主席外交特派員である筆者のスティーブン・アーランガー氏に言及した。
ドナルド・トランプ大統領も4月4日、Truth Socialへの投稿でこのミスについてコメントし、同紙の信頼性を攻撃する材料として利用した。
訂正告知
タイムズ紙の広報担当者は、土曜日の紙面で訂正を掲載すると述べた。タイムズ紙が配布し、他メディアも報じた訂正文によると、当該ヘッドラインで組織の正式名称を誤記したため、北米条約機構(North American Treaty Organization)ではなく、北大西洋条約機構(North Atlantic Treaty Organization)が正しい名称であると記されている。
元記事の背景
このヘッドラインは、トランプ氏とNATOに関するタイムズ紙の記事に掲載されたもの。デイリー・ワイヤー(The Daily Wire)の報道によると、この記事はトランプ氏による同盟脱退の示唆と、イランが関与する軍事作戦の中で欧州同盟国からの支援を巡る論争を関連づけた内容であったという。
また、デイリー・ワイヤーは、マルコ・ルビオ国務長官がFoxニュースのホスト、ショーン・ハニティ氏との対談でNATOを批判し、米軍の基地へのアクセスが制限されるような事態になれば、同盟は「一方通行」になってしまうと語ったことも報じている。