プラダは、フランス・アルジェリア・パレスチナ系のシンガー兼ラッパーであるマルワン・アブデルハミド(活動名:サン・ルヴァン)をブランドアンバサダーに新たに起用した。しかし、キャンペーン画像で彼が歴史的パレスチナの形をしたペンダントを着用していたことがオンライン上で論争を呼んでいる。
プラダは、ミュージシャンのマルワン・アブデルハミド(活動名:サン・ルヴァン)をブランドアンバサダーに新たに起用した。この発表および関連画像は、ソーシャルメディア上で賛否両論を巻き起こしている。
ミラノで開催されたプラダの2027年春夏メンズウェアショーの時期に公開されたプロモーション映像では、サン・ルヴァンが歴史的パレスチナの地図を象ったペンダントを着用している姿が映し出されている。このデザインについて、批判的な人々は「イスラエルの存在を抹消するものだ」と指摘する一方、擁護する人々は「パレスチナ人のアイデンティティの象徴である」と主張した。プラダはこの批判に対して公式なコメントを出していない。
アブデルハミドは以前、ガザでの戦争を「ジェノサイド(集団殺害)」と呼ぶなど強い言葉で表現しており、イスラエルを占領勢力とみなす発言もしている。
今回の提携により、2024年11月にアムステルダムで発生したイスラエルのサッカーサポーター襲撃事件についての注目が再び集まっている。事件後、アムステルダムのフェムケ・ハルセマ市長は、Telegram上で「ユダヤ人狩りに行く」といった内容のメッセージがやり取りされていたと明かした。一部のメディアやSNSアカウントは、サン・ルヴァンがライブ中にアムステルダムの暴力事件に関連して「モロッコの兄弟たち」に感謝を述べているように見える動画を拡散しているが、この主張については信頼できる主要な情報源から独自に裏付けることはできていない。
なお、プラダのウェブサイトによると、プラダ・ビューティは2026年3月、ベラ・ハディッドを初のグローバル・ビューティ・アンバサダーに任命している。パレスチナ人の権利支持を公言してきたハディッドも、過去にパレスチナ支持デモで「川から海まで、パレスチナは自由になる」というシュプレヒコールが響く動画に関連して批判を浴びた経緯がある。
プラダ・グループは以前にも文化的・政治的感性を巡り批判に直面したことがある。2017年には、傘下のブランド「ミュウミュウ」が、ホロコースト時代にユダヤ人が着用を強制されたバッジに似ているという批判を受け、黄色い星型のパッチを施した2017年秋冬コレクションのアイテムを撤回すると発表した。