記録的な熱波に見舞われるパリで6月23日、サンローランが2027年春夏のメンズコレクションを発表した。デザイナーのアンソニー・ヴァカレロは、パリ証券取引所を会場に、アーティストの中谷芙二子による霧のインスタレーションを演出。コレクションは軽やかさと繊細なディテールを強調したものとなった。
ランウェイでは、パリ証券取引所の中央で、モデルたちが水蒸気の雲の中を歩いた。会場にはマドンナやチャーリーXCXらが、ヴァカレロの過去のコレクションの衣装を身にまとって来場した。
ヴァカレロは、裏地のないナローで高めのカットのジャケットや、シワにならずに持ち運べる薄手で柔らかな素材に焦点を当てた。ペールパティ色やベージュのスーツは、一見するとアルマーニを彷彿とさせる印象だが、細部を観察すると独自のディテールが浮かび上がる。
バンダナのようなシルクのスカーフが、シャツを着ないジャケットやベストの上からタイトなチョーカーとして取り入れられた。また、シースルーのダービーハットをかぶったモデルや、ニットのブリーフ(レザー製を含む)姿で登場するモデルも見られた。
デザイナーはイヴ・サンローランのアーカイブから着想を得ており、ティナ・チョウのジュエリーやアルベール・エルバスが好んだ素材といった、ブランドの過去の要素を引用した。1980年代のショルダーラインを特徴とする鮮やかなナイロンのブルゾンにハイウエストのトラウザーを合わせたルックが、コレクションを完成させた。