2023年5月に米国へ不法入国したベネズエラ人のホセ・メディナ=メディナ容疑者(25)が、ロヨラ大学シカゴ校の学生シェリダン・ゴーマンさん(18)を射殺した容疑で、国土安全保障省から指名された。ゴーマンさんは木曜早朝、キャンパス近くで友人と歩行中に殺害された。メディナ=メディナ容疑者は国境通過後に釈放されており、万引きで逮捕状が出ていた。
ニューヨーク州出身でビジネスを専攻し、キリスト教キャンパス団体「Cru」のメンバーでもあった18歳のシェリダン・ゴーマンさんは、家族によると、木曜午前1時過ぎ、友人とオーロラを観に行こうと歩いていた際に銃撃された。事件はイリノイ州のロヨラ大学シカゴ校キャンパス近くで発生した。シカゴ・トリビューン紙と国土安全保障省によると、警察はメディナ=メディナ容疑者の特徴的な歩き方や、銃撃後に近くのアパート内でマスクを外した姿を捉えた監視カメラ映像をもとに容疑者を特定し、逮捕した。当局によると、黒い服と黒いマスク姿のメディナ=メディナ容疑者がゴーマンさんに近づき、彼女が逃げようとした際に1発発砲した。国土安全保障省によれば、容疑者は2023年5月に米国へ不法入国し、その後国内へ解放されたという。2023年6月にはメイシーズでの万引き容疑で告発されていたが、出廷せず、2023年9月時点で逮捕状が出ていた。国土安全保障省のローレン・ビス次官補代理は「シェリダン・ゴーマンさんには輝かしい未来が待っていた。それなのに、この冷酷な殺人者が彼女の命を奪った。不法入国者を二度も解放した国境開放政策とサンクチュアリ(聖域)政策をとる政治家たちが彼女を見捨てたのだ」と非難した。さらにビス氏は「プリツカー知事とシカゴのサンクチュアリ政策を推進する政治家たちに対し、この不法入国者の犯罪者を釈放せず、二度と地域のコミュニティに戻さないよう強く求める」と訴えた。移民税関捜査局(ICE)による身柄拘束命令が出されているが、地元のサンクチュアリ政策によりその執行が阻まれる可能性がある。ゴーマンさんの家族は彼女について「誰と接しても相手を良い方向に変える力を持っていた」「キャンパスの近くで友人に囲まれ、自分の人生を歩むという、まさに彼女がいるべき場所にいた」と語った。家族は「シェリダンに起きたことは、ただ運悪くその場にいたという言葉で片付けられるものではない。私たちの家族は永遠に変えられてしまった」と述べた。容疑者の国籍が判明した後、家族は罪状認否を前に責任の追及を求めている。