1966年に放送されたテレビドラマ『バットマン』は、ABCが当初の希望であった『スーパーマン』や『ディック・トレイシー』の放映権を獲得できなかったことを受けて制作された。
ABCのプロデューサーたちは、ゴールデンタイムの番組化に向けて、視聴者が好むコミックキャラクターのアンケートを実施した。その結果、『スーパーマン』が1位、『ディック・トレイシー』が2位となり、『バットマン』は3位であった。しかし、『スーパーマン』については当時上演されていたブロードウェイ・ミュージカル『It's a Bird, It's a Plane, It's Superman』との兼ね合いで権利を確保できず、『ディック・トレイシー』についても、原作者であるチェスター・グールドとNBCとの交渉が障壁となった。製作総指揮を務めたウィリアム・ドージャーは後に、ジョエル・アイスナー著『The Official Batman Batbook』の中で当時の経緯を振り返っている。最終的に制作された『バットマン』シリーズは大きな成功を収め、その後制作されたものの番組化には至らなかった『ディック・トレイシー』のパイロット版を含め、類似番組への関心を高めるきっかけとなった。