アーロン・ソーキンが、自身の制作したABCのシットコム『スポーツ・ナイト』の第1シーズンで笑い声(ラフトラック)が使用された経緯について語った。制作側や出演者からの反対があったにもかかわらず、ネットワーク側の要求により挿入が義務付けられたが、第2シーズン開始前には完全に撤廃された。
『スポーツ・ナイト』はABCで2シーズン放送されたが、視聴率の低迷により2000年に打ち切られた。ソーキンは『エンターテインメント・ウィークリー』誌のインタビューで、ABC側からライブ観客の前で撮影するよう求められたため、笑い声を挿入する必要があったと説明した。また、同作は伝統的なマルチカメラ形式を採用していなかったことも指摘している。
出演者のフェリシティ・ハフマンは『エンターテインメント・ウィークリー』に対し、ライブ観客がいることは楽しかったものの、笑い声は嫌いだったと語った。彼女によれば、笑い声が番組の価値を下げていたという。監督のトーマス・シュラミは、制作チームがABCとの議論で完全に勝利することはなかったものの、時を経て少しずつ改善を見ることができたと述べた。
1998年当時、ABCのエンターテインメント部門社長だったジェイミー・ターセズは、番組のトーンを視聴者に理解してもらうためには合図(笑い声)が必要だとし、笑い声の使用を正当化していた。しかしABC側が最終的に妥協したことで、第1シーズンの終わりには笑い声は徐々に消えていった。
その後、『ザ・オフィス』などのシリーズが笑い声なしで成功を収めている。出演者のジョシュア・マリーナは、『スポーツ・ナイト』は時代を先取りしすぎていたのかもしれないと示唆した。