フィリピン金融情報機関(AMLC)のマシュー・デビッド事務局長が、フィリピン中央銀行(BSP)内での異動を願い出た。リーダーシップの継続性を確保するため、アーノルド・カバンリット氏が代行として指名された。今回の異動は、大規模な治水事業の汚職調査が進む中で行われた。
フィリピン金融情報機関(AMLC)は昨日、声明を発表し、マシュー・デビッド事務局長がフィリピン中央銀行(BSP)内の他部署への異動を申請したことを明らかにした。AMLCは後任の選定を進める間、アーノルド・カバンリット氏を職務代行に任命した。2022年に任命されたデビッド氏は、以前はAMLCの調査・執行局長を務め、BSPの法務局でも副局長を歴任していた。同氏の在任中、AMLCは治水事業の汚職に関与した疑いのある862の個人および648の団体に関連する278億ペソの資産を凍結した。これには7,970の銀行口座、219件の不動産、253台の車両、11機の航空機が含まれる。AMLCはマニラの裁判所に3件の民事没収訴訟を提起し、地方裁判所から2件の暫定的な資産保全命令を取り付けた。訴訟の正確な提起日や資産価値などの詳細は明らかにされていない。一方で、予算管理省(DBM)は公共事業道路省(DPWH)に対し、165億ペソの現金配分通知書を発行した。これは債務の決済とインフラ支出の再活性化を目的としたものだ。DBMのロランド・トレド長官によると、一連の汚職スキャンダルにより昨年のプロジェクトは停滞し、経済成長率は4.4%まで鈍化していた。