Chainalysis、Binanceの違法暗号資産分析を批判

ブロックチェーンセキュリティ企業Chainalysisは、暗号資産取引所Binanceの最近の分析に異議を唱え、同社データを使用して違法資金への露出が低いと主張した。Chainalysisは、報告書が犯罪活動の主要カテゴリを省略し、直接送金のみに焦点を当てたと指摘。この対応は、Binanceが強力なコンプライアンス対策を示す継続的な取り組みの中で行われた。

11月17日、Binanceはブログ投稿を公開し、ChainalysisとTRM Labsのデータが、上位7つの暗号資産取引所の取引量(Binanceを含む)のうち、違法ウォレットに直接リンクしたものはわずか0.018%〜0.023%であると主張した。投稿では、「両分析会社のデータは、世界最大のデジタル資産取引所であるBinanceが、他社プラットフォームよりもはるかに大きな取引量を扱いながら、違法資金への露出を最小化する点で市場を一貫して上回っていることを示唆している」と述べた。

Chainalysisは11月28日にX投稿で対応し、分析がランサムウェア収益やハックで盗まれた資金などの広範な違法カテゴリを除外し、直接露出のみを考慮したと指摘。説明として、「つまり、違法主体が個人ウォレットに資金を送金し、そのウォレットがBinanceに送金した場合、この分析には含まれない」とした。このような間接ルーティング、通称wallet hoppingは、犯罪者が痕跡を隠す一般的な手法だが、専門家には追跡可能だ。

Chainalysisはハックを主要な違法資金源として挙げ、昨年約22億ドルが盗まれたと指摘。Binanceは11月19日に投稿を更新し、同社が両社のデータセットを使用して分析を行い、直接露出の計算を定義したと記した。

このやり取りは、Binanceが反犯罪姿勢を強調する中で起きている。2023年、同社はマネーロンダリング防止と制裁違反で有罪を認め、43億ドルの罰金を支払った。元CEOのChangpeng Zhaoは辞任し、AMLプログラムの失敗で4カ月服役後、10月に大統領特赦を受けた。同月、10月7日攻撃の被害者がBinanceをテロ支援の疑いで提訴したが、同社は制裁遵守を主張し、訴訟についてはコメントできない。

TRM LabsのAri Redbord氏は、0.018%の数字はBinance向けのカスタム2025年6月データセットから来ており、直接カテゴリに限定されると説明。「この数字はTRMのパブリックレポートからではなく、Binanceに直接提供したカスタムデータセットからです。その統計に関する解釈、比較、枠組みはBinanceに委ねます」と語った。

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