中国で、トラックでの運搬が可能な最大10メガワットの発電能力を持つ原子炉の試作機が試験されていることが分かった。中規模のAIデータセンターを稼働させるのに十分な電力だという。主要な科学者が明らかにした。数年前から開発が進められてきたこの原子炉は、「世界初の10メガワット級車載型原子力発電ユニット」とされている。
合肥物質科学研究院核能安全技術研究所の主任科学顧問であり、中国科学院のメンバーでもある呉宜燦(Wu Yican)氏は、先週の科技日報に対し、同チームが提案する「原子力パワーバンク」は新世代の原子力エネルギーシステムを体現するものだと語った。
「この技術は極めてコンパクトなサイズでありながら卓越した安全性を備え、燃料補給なしで数十年にわたる運用が可能です」と呉氏は述べた。同技術は、遠隔地や島嶼部への電力供給、特殊環境下での緊急バックアップ、船舶の推進、宇宙システム、AIコンピューティングおよびデータセンターなど、さまざまな用途における「バッテリー不安」を解消する解決策となる。
呉氏は、次世代原子炉システムの開発は本格化しており、「根源的な核の安全を確保するという原則に基づいて構築されるべきだ」と指摘した。同チームは現在、数年前から開発を続けてきたこの試作機の展開に向けた機会を模索している。